最近はAIが文字起こしや要約を行うことが増えましたが、AIの出力は会話の流れに沿った文章になりがちで、そのままでは次の調査やアクションにつながりにくいものです。
本記事では、インタビューの記録を「2つの手順」で整理し、次の具体的なアクションへ変換するフレームワークを解説します。
この記事のポイント
- 文字起こしは質問ごとに整理する
- 結果は「クリア」「追加調査」「新規調査」に仕分ける
- 論点がクリアになるまで、調査と整理を繰り返す
▪️議事録を次の調査につなげる整理術
手順1:質問ごとに回答をまとめる
まず、アジェンダの質問ごとに、エキスパートの回答を対にして整理します。
AIに文字起こしを渡す際は、事前に用意したアジェンダや設問を一緒に伝え、「質問ごとに、エキスパートの回答を要点にまとめる」よう指示すると効果的です。
手順2:論点ごとに3つに仕分ける
質問ごとの回答が整ったら、論点ごとに次の3つへ仕分けます。
- クリアになったこと:論点に対して答えが得られたもの。この論点は調査完了とし、報告書作成やプロトタイプ制作などの次のアクションに進めます。
- 追加調査が必要なこと:答えは得られたが、精度や深さが不十分なもの。より深掘りするための追加調査を計画します。
- 新たに調査が必要なこと:インタビューを通じて生まれた、新しい論点。新論点ごとにアジェンダを設計し直します。
インタビューは1回で全てが明らかになることはほとんどありません。
図のように「情報整理→新たな調査設計→実行プラン策定→調査実行」のサイクルを、論点がクリアになるまで繰り返すのが一般的な進め方です。
▪️コピペで使える!議事録一括整理プロンプト
以下のプロンプトをコピーし、【アジェンダ・設問】と【文字起こしテキスト】を差し替えてAIツールに入力してください。
※AIツールをご利用の際は、個人情報や機密情報の取り扱いにご留意のうえ、貴社の利用ガイドラインに従ってください。
以下はインタビューの文字起こしです。アジェンダに沿って整理してください。
【アジェンダ】
(ここに質問を貼り付け)
【出力形式】
1. 質問ごとに次の3列の表を作成
- 質問
- 回答メモ:要点と、そう考える背景。課題が複数ある場合は重要度の順位も記載
- その他メモ:想定外の発言、企業規模や業界による違いの可能性など
2. 論点ごとに次の3つに分類
- クリアになったこと
- 追加調査が必要なこと(不足している点も記載)
- 新たに調査が必要なこと
3. 注意事項
- 推測で補わず、発言にないことは「不明」と書く
- 「〜かもしれない」などのニュアンスは残す
【文字起こし】
(ここに貼り付け)
補足:AI(文字起こし・要約)を活用する際の注意点
AIを利用した要約は効率的ですが、発言の真意や文脈のズレが次の意思決定に影響することもあるため、重要な箇所は必ず人の目で確認してください。
- 「〜かもしれない」等のニュアンスが省かれ、断定的になっていないか
- 社名、製品名、専門用語が誤変換されていないか
- 数字・金額・人数などが不正確になっていないか
- 話題が変わった箇所で、回答が別の質問に紐づけられていないか
次のインタビューを計画する際には、ぜひ本プロンプトをご活用ください。
※まだアカウントをお持ちでない方はこちら